胴体を使うには。それが基礎となる。
ストリートダンスは『遊び』の観念が強く、基本という基本がどちらかというと、ジャズやバレエのような基礎のテンプレートがあるわけでもないので、どうしてもジャズやバレエをやったほうがいい、という発想になります。
まぁ、それはそれでいいんですが、僕自身はみんながやったほうがいい、というモノに常に疑問を持っています。
天邪鬼です(笑)
それに今更タイツを履いてどうのこうのも嫌です。
じゃあ、何をベーシックにするか、と考えた時に昔から武術が大好きでしたので、武術を研究し、そこから身体を使うベーシックをダンスに取り入れることを考えました。
日本古来の武術、中国古来(インドが起源とも言われますが)の武術から身体操作の基礎を考えることにしました。
武術は実際、とても洗練されたものです。
相手を倒さなければ、自分がやられる。命がけなんですね。
同左の無駄を最大限に省き、いかに効率よく、速く、そして力強く動く。
マーシャルアーツとはよく言ったものです。
一方、ダンスは死にません。
無駄な動きをしてもいいし、それが表現になります。
しかし、効率の良い動きはした方がいいと考えます。
それが、怪我を予防し、身体をより良く使う為の基本となりうるからです。
より良く使うことを知れば、生活面でも使い方が変わるはずです。
その研究から得たもの多岐にわたりますが、一つは『胴体を使う』。
その胴体の使い方は文章ではなかなか表現しにくいですが、基本として姿勢をよくすることが絶対条件です。
骨盤、胸骨の位置が悪ければ、胴体は使いこなせません。
『姿勢をよくする』といわれてもなかなかピンと来ないと思いますが、ただ胸を張ればいい、骨盤を引けばいい、というモノではありません。
ただ、バレエやジャズはそれが組み込まれているだけの話です。
ストリートダンスでも正直、姿勢のレッスンからやりたいです。
しかし、『遊び』と思われ、直ぐに踊れるようになりたい(カタチだけ)、振りをやりたい、というようなニーズが多いのと、教えた基本をやってこないので、結局、基本が身に付かず、振りをするだけのダンスになってしまうんですね。
実際、武術系、格闘技系の道場に体験に行ったときに『何かやってます?』と言われます。
動作の基礎を身に付ければ、それなりにスポーツ等にもスムーズに入りやすい。
この春から行う、LIMITクラスはそれをしっかり導入していきます。
さ~て、そろそろ変わっていきますよ~
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